「小顔になりたいなら〇〇を引け!」
この〇〇の部分に何が入ると思いますか?
「自分で」「簡単」にできて「効果的」な、ある方法。
しかも、肩こりや首こりなども改善されて「健康になれる」というオマケつき!
コレを意識すれば顔を大きくする「エラ張り」や「ハチ張り」を防げるだけでなく、写真を撮るときでも小顔に写るので、女優やモデルさんは必ずといっていいほど意識されています。

さぁ、もうお分かりですか?
正解は…
↓↓↓
『あご!』
「な~んだ、そんなこと??」と思った方。顎をあなどることなかれ!
なぜなら、普段の顎の「向き」(下がっているor上がっている)

と頭の「位置」(身体の正中線上にあるor前に出ている)

で、徐々にあなたの輪郭まで変わってくるのですから。
今日は、そんな『顎を引くことと小顔の関係性』についてご説明していきますね!
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「顎を引く」とは?

写真を撮るとき、カメラマンが「はい、軽く顎を引いて~」と言っている記憶はありませんか?
そもそも、この「顎を引く」とはどういう状態を指すのでしょうか?
顎を引くとは、
- 頭が胴体の真上(正中線上)にくるよう、頭の位置を後ろに引く
- 顎の向きをやや下げる
という状態です。
また、そのためには骨盤を立てて背筋をピンッと伸ばす必要があり、背筋を伸ばせば自然とこの状態を作ることができます。(このような一定の動きのパターンを運動連鎖と言います。)
実際にやってみてください。
背中を丸めて猫背になると、頭が前に出て、顎の向きも上がりますよね。

逆に背筋をピンと伸ばせば、自然と前に突き出ていた頭が胴体の真上に位置し、顎の向きも下がりませんか?

ですから顎を引くときは、
- 背筋を伸ばして
- 頭の位置を後ろ(胴体の真上)に引き
- あごの向きをやや下げる(イメージ)
という3つがポイントになり、これが正しい顎の引き方なのです。
先程「背筋を伸ばすと⇒前に出ていた頭が胴体の真上に位置し⇒顎の向きも下がる」と言いましたが、その逆で「まず顎の向きを下げることで⇒頭が胴体の真上に引かれて⇒背筋も伸びる」とも考えられます。
これらの動きは、動きのパターン(運動連鎖)によって繋がっているので、どこか一つが変われば、おのずと他も変わっていくのです。
例えて言うなら“卵が先か、にわとりが先か”というようなもの。
ですから、まずは「顎を下げる!」ということを意識していれば、自然と正しい顎の引き方ができるのです。
あなたの顎の位置は、普段どこにありますか?
では、あなたは顎の位置が普段どこにあるか自覚していますか?
人は、鏡を見るときは無意識に顎を引いている可能性が高くなります。
ですから、普段の位置を確認するには、何気なく映っている写真や動画を見て確認する必要があります。
また、パソコンを使っている時や歩いている時など「ふとした時の姿勢」を確認する癖をつけると、顎の位置を自覚しやすくなります。
そうして、
- 「気がつけばいつも猫背になり、頭が前にでている…」
- 「写真を見るとやや顔が上を向いている」
という人は、普段からあごが引けていない証拠です。
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顎が上がると、エラ張り&ハチ張り顔に!
顎が上がると、輪郭を形成するエラやハチが張りやすくなります。
なぜなら、顎が上がることがエラにつく「咬筋」とハチにつく「側頭筋」の肥大に繋がっていくからです。

では、なぜ顎が上がるとこれらの筋肉が肥大していくのでしょうか?
そのメカニズムを4つご説明しましょう。
メカニズム①:舌骨の位置の変化
顎が上がっている人の多くは顔が前に突き出し、猫背になっています。
この顔が前に滑り出た姿勢を「ヘッドフォアードポスチャー(以下、HFP)」と呼びます。

HFPになって顎が上がると、舌骨の位置も変化。舌骨から下顎につく筋群(舌骨上筋/ぜっこつじょうきん)が緊張して下顎を引き下げます。

すると、この反射として下顎を引き上げる「咬筋」や「側頭筋」の活動が高まるのです。
つまり、HFPの人は咬筋や側頭筋を持続的に緊張させているというわけです。

筋肉は使えば使うほど、筋繊維が大きくなります。
また、持続的に使い続けることで、筋肉にこりができて硬くなります。
その結果、咬筋の緊張は「エラ張り」に、側頭筋の緊張は「ハチ張り」となるのです。
メカニズム②:頸椎のずれ
HFPになって顎が上がると、首の骨(頸椎)の並びがずれて歪みます。

そして、全部で7つある頸椎のうち上部3つの頸椎(第1~第3頸椎)が歪むと、顎を動かす顎関節もずれて歪みます。
なぜなら、『顎関節症の人は、すべて頸椎に問題を抱えている』と言われるように、「顎」と「第1~第3頸椎」は連動しているからです。
顎関節がずれると、噛み合わせの変化から噛む時に使う筋肉(咬筋や側頭筋)に負担がかかります。
また、顎関節のずれから就寝中の歯ぎしりが起きた場合は、かなり大きな力が咬筋や側頭筋に加わることで、これらの筋肉を一気に肥大化させる恐れがあります。
メカニズム③:呼吸の変化
HFPになって顎が上がると、猫背になって腹部が圧迫されるため、呼吸のときに主に働く筋肉(横隔膜)がうまく機能しなくなります。

すると、代わりに斜角筋と呼ばれる首の筋肉を使って胸格を引き上げ、息を吸い始めるのですが…
斜角筋は本来、首を動かしたり姿勢を保つための筋肉なので、呼吸の際に使い続けることで疲労。
首や肩のこりを招いてしまいます。
そこで問題なのは、筋肉の過緊張(こり)が続くことで「交感神経」が優位のままになること。
なぜなら、交感神経は「闘争と逃走の神経」と言われるように、戦いに備えて「イライラ」や「不安」「焦り」といったネガティブな感情を引き起こしてしまうからです。
ネガティブな感情はストレスの源となりますから、ストレスが蓄積して就寝中の歯ぎしりや食いしばりが起こった場合、咀嚼筋が肥大化してエラやハチが張ってしまうのです。
メカニズム④:緊張性頸反射(きんちょうせいけいはんしゃ)
人の身体は、顎が上がると、腕や手の筋緊張が高まる仕組みになっています。
これを「緊張性頸反射(きんちょうせいけいはんしゃ)」と言います。
跳び箱を思い出してください。
跳び箱を飛ぶときは、頭を上げますよね?あれは、頭(顎)を上げることで、腕の筋肉の緊張を高めているわけです。
重量挙げも同じ原理です。

ちなみに、腕の力を必要とする赤ちゃんのズリバイも同じですね。

これが一時的なものなら問題はありません。
しかし、日常的に顎が上がり続けているとどうなるでしょう?
そう、腕や手の筋肉が収縮したままの状態となりますよね。
すると、身体は繋がっていますので、連鎖を通じて胸の筋肉(大胸筋や小胸筋)などを緊張させてしまうのです。

つまり、胸の筋肉などの緊張で肩が内に引っ張られて、猫背になってしまうという訳です。
その結果、猫背⇒頭が前に出る(HFP)⇒咀嚼筋に負担がかかってエラやハチが張る…という流れが起きてしまうのです。

顎を引けば小顔になれる
以上のことから、顎を引けばエラにつく「咬筋」やハチにつく「側頭筋」の過緊張を防ぎ、筋肉による「エラ張り」や「ハチ張り」を防止・改善することができます。
つまり、それだけ小顔になれるということです。
なにせエラやハチの張り具合は、骨格の問題だけではなく、そこに付く筋肉の影響も大きいのですから。
難しいことは一切ありません。だだ「顎を引く」という日頃のちょっとした心掛けが、あなたの輪郭を少しづつ変えていくのです。

まとめ
いかがでしたか?
今回は、『顎を引くことと小顔の関係性』ー 顎を引くことでエラやハチに付く筋肉の緊張を解消し、エラ張り&ハチ張りを改善できるというお話をしました。
- 普段からエラやハチに凝りを感じている
- エラやハチをほぐしても、またすぐに元通り
という方は、今日から顎を引いて過ごしてみてください。
少し時間はかかるかも知れませんが、日々の積み重ねで「あれ?なんだかエラやハチが目立たなくなってきた!」と気付く日がくるかも知れませんよ!
おまけに、顎を引けばグッと印象が変わる上に、辛い肩こりや首こりからも開放されるんですから…
顎を引いて絶対損はありません(笑)
それでは、今日はこの辺で^^
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