鏡を見るたび気になる顔の大きさ。
エラや顔のサイドを手で隠しては、「これくらい顔が小さかったら…」
ところでアナタは、自分の顔が大きい原因を知っていますか?
今より小顔になりたい!と思ったら、まずは原因を知ることが大切。
そして、自分がどのタイプなのかを把握した上で適切に対処する必要があります。
なぜなら、やみくもに対処してもなかなか効果がでないばかりか、間違った対処法でさらに顔を大きくしてしまう危険性もあるからです。
せっかくの努力を無駄にしないためにも、ここはしっかりとおさえておきましょう。
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目次
顔が大きくなる原因は全部で9つ
顔が大きくなる原因は全部で9つあり、「直接的な原因」と「間接的な原因」に分けることができます。
まず、顔の大きさに直結する「直接的な原因」は以下の5つ。
- 顔の骨格
- 顔の脂肪
- 顔のむくみ
- 顔のコリ
- 顔のたるみ
次に、繋がりを介して顔の大きさに影響する「間接的な原因」は以下の4つ。
- 身体の歪み
- 顎関節のズレ
- 習慣・癖
- 考え方・ストレス
「間接的な原因」については、コチラの記事でご紹介していますので、今回は5つの「直接的な原因」と対処法についてお話したいと思います。
それでは、まず原因から見ていきましょう!
5つの直接的な原因
顔の骨格
顔のベースをつくる骨格。正式な名前を頭蓋骨(ずがいこつ・とうがいこつ)と言い、頭の全体的な枠組みを指します。
この頭蓋骨は、「脳頭蓋(のうとうがい)」と「顔面頭蓋(がんめんとうがい)」の2つからできていて、12歳頃にほぼ完成する「脳頭蓋」に比べ、「顔面頭蓋」は身長が止まる頃まで成長していきます。
また頭蓋骨は、顔の大きさや形を決める土台となり、このサイズが大きければ大きいほど顔も大きくなります。
顔の脂肪
当たり前ですが、顔に脂肪がつくとそのぶん顔が大きくなります。
よく「私は顔が太りやすい」という人がいますが、「顔だけ太る」ということはまずありません。
なぜなら、脂肪細胞が大きくなるメカニズムには、全身をめぐる血液が関係しているからです。
また、「顔から太る」ということもありません。
脂肪は内臓脂肪→皮下脂肪の順でつき、皮下脂肪の中でも身体を衝撃から守る必要性が高いお腹まわりやお尻からついていくからです。
ですから、お腹やお尻にも余分な脂肪がついているなら、顔も脂肪太りしている可能性が高いと言えます。
一方で「身体はスリムなのに、顔が大きい」という人は、先ほどの「骨格」の問題か、次にご紹介する「むくみ」や「顔の筋肉」が原因となっている可能性があります。
顔のむくみ
顔がむくむと、顔がポテッと大きくなります。
通常、顔のむくみは寝ている間に起きやすく、前日の食事内容や体調に影響を受けます。
特に現代人はむくみやすい環境にあるため、顔のむくみを取るだけで顔が一回り小さくなることも。
「身体のわりに顔がぽっちゃりしている」「食べ過ぎるとすぐ顔が丸くなる」「日によって顔の印象が違う」といった人は、単にむくみのせいで顔が大きくなっているのかも知れません。
以下のような特徴がないか、チェックしてみましょう。
- 塩分の高い食べ物が好き
- お酒をよく飲む
- 栄養のバランスが悪い(特にタンパク質、ビタミンB1、カリウム、カルシウムが不足している)
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレスや疲れが溜まっている
- 肩や首がこっている
- 胃が弱い
- 便秘がち
- 長時間、同じ姿勢でいる
- パソコンやスマホを見続けることが多い、または無表情
一言でむくみと言っても、「生理的なむくみ」と「病的なむくみ」があります。
時間とともに自然とやわらぎ、翌日には取れている「生理的なむくみ」なら特に問題はありません。
しかし、顔のむくみは腎臓や肝臓の病気のサインであることもあり、注意が必要です。
また、高血圧でもむくみやすくなります。
顔のむくみと共に体調に異常がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
顔の筋肉の発達・顔のコリ
顔の筋肉が発達していたり、コリがあるとホームベース型の輪郭に近づき、顔が大きくなります。
ですから、「身体はスリムなのに、顔が大きい」「エラやハチが張っている」という人は、顔の筋肉が一因であることも考えられます。
“顔の筋肉”と一言で言っても、大きく分けて「表情筋(ひょうじょうきん)」と「咀嚼筋(そしゃくきん)」の2種類があり、顔を大きく見せるのは主に後者の「咀嚼筋」です。(「表情筋」については、主に次の章でお話しする「顔のたるみ」に関係。)
つまり、この「咀嚼筋」の発達やコリが顔を大きくしているわけですが、そもそも「筋肉の発達」と「コリ」は別物で、以下の3タイプに分類できます。
- 咀嚼筋が発達している
- 咀嚼筋が凝っている
- 咀嚼筋が発達し、なおかつ凝っている
いずれもエラやハチが張りますが、最も避けたいのは3つ目のタイプ。
また咀嚼筋が凝っている人の大半は、首や肩も凝っています。
すると、その周りの血管やリンパ管が圧迫されて流れが悪くなり、顔のむくみも出やすくなるので要注意。
対処法については、後ほど詳しく説明します。
顔のたるみ
年齢とともに顔がたるむと、顔が大きくなります。
「目尻や口角が下がって老けた印象になってきた」「体重は昔と変わっていないのに、なぜか顔が大きくなってきた」という人は、顔のたるみが原因の一つかも知れません。
顔のたるみには「皮膚」と「表情筋」の2つが関係していて、これらが衰えることでたるみが発生します。
「皮膚の衰えによるたるみ」は、年齢のほか、紫外線で真皮がダメージを受けることで皮膚の弾力がなくなり起こります。
一方「表情筋の衰えによるたるみ」は、骨から皮膚に繋がる表情筋が使われずに垂れることで、皮膚も一緒に下垂して起こります。
いずれも予防が大切ですが、後ほどご紹介する方法で再びキュッと締まった輪郭を手に入れることも可能です。
特に「表情筋の衰え」は年齢に関係なく、しかも短期間で改善されやすいという特徴があります。
では、これから「対処法」を一つずつご説明していきます。ところどころ注意点も出てきますので、しっかりと押さえておいて下さいね。
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それぞれの対処法
顔の骨格を小さくする方法
残念ながら、一度成長した骨は手術をしない限り小さくなりません。
つまり、骨格を小さくするには、整形手術でエラを切ったり頬骨を削る必要があるのです。
しかし、実際にこの手術を受けるとなった場合、心理的にも肉体的にも大きな負担がかかります。
なぜなら、難易度の高い大がかりな手術となる上に、術後はかなり強い痛みを伴うからです。
もし手術に失敗した場合、感覚麻痺や思いもよらぬ顔の変形といった後遺症を引き起こすリスクだってあります。
では、顔の骨格が大きい人は小顔になることを諦めなければならないのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
確かに、手術をしない限り骨格の大きさは変えることができないので、あなたが理想とするほどの小顔にはなれないかも知れません。
だけど、顔の大きさは決して骨格だけで決まるものではないのです。
なぜなら顔のサイズは、骨格をとりまく筋肉や脂肪、浮腫みやたるみといった様々な要素が合わさっているからです。
実際、硬くなった顔の筋肉をほぐし、顔のむくみを取るだけでも顔がグーンと小さくなります。
これらの対策については、この後ご紹介していきますね!
骨気は、骨に圧を加えて骨を動かし、頭蓋骨を縮めていくというもの。
韓国で生まれた美容法で、「即効で小顔になる!」と一時期ブームになりました。
この骨気、本当に効果があるのでしょうか?
残念ながら、「頭蓋骨を動かして骨格を小さくする」ということは、現在の医学では証明されていません。
なぜなら、大人の頭蓋骨は、「縫合」という移動をほとんど許さない繋ぎ目で一つ一つがしっかりと連結されているので、手の力を加えたくらいでは動かないからです。
頭蓋骨の中で唯一動くのは、アゴを動かす「顎関節」だけと覚えておきましょう。
(ただし、鼻を形作る「鼻軟骨(びなんこつ)」は、わずかながら左右に動きます。)
「そうはいっても、実際に骨気で効果があったよ!」という人は、それは骨の変化ではなく、圧を加えることで骨の周りの筋肉が緩んで小顔になったということが考えられます。
顔の脂肪を減らす方法
原因のところでお話したように「部分太り」が無いのと同様、「部分痩せ」というのも理論上はできません。
なぜなら、脂肪がつくメカニズムと同様、脂肪を燃やすメカニズムにも全身をめぐる血液が関係しているからです。
正確には、「筋肉を引き締めたりむくみを取ったりすることでの部分痩せはできるけど、狙った部位の脂肪を落とすことはできない」ということです。
つまり、顔の脂肪を減らすには、地道に全身の脂肪を減らすしかありません。
では、どうすれば脂肪を減らすことができるのでしょうか?
答えは簡単。
適切な食事制限と有酸素運動で、摂取したエネルギーよりも消費するエネルギーを大きくすればいいのです。
脂肪は過剰となったエネルギーが形を変えて脂肪細胞にたくわえられたものなので、この貯蔵物を消費すれば脂肪細胞は小さくなっていきます。
ちなみに、脂肪が落ちる順番は内臓脂肪→皮下脂肪となっているため、皮下脂肪の一つである「顔の脂肪」を減らすには、しばらく努力する必要があります。
早く脂肪を落としたい!と思うと、結果を急ぐあまり、ついダイエットを頑張りすぎてしまう人がいます。
また、顔がほっそりしてくると、もっともっと!と必要以上にのめり込んでしまうことも。
しかし、無理なダイエットは健康を損ねるだけではなく、なんと顔の輪郭にも影響を及ぼす可能性があります。
なぜなら、無理なダイエットはホルモンバランスの乱れを招き、女らしさを作る上で欠かせない女性ホルモン(エストロゲン)を減少させてしまうからです。
実はこのエストロゲンが、女性らしい身体つきだけではなく、『アゴが狭い綺麗な輪郭』を作る上でも一役買っていることをご存知ですか?
顔を小さくしたい!とダイエットを頑張りすぎた結果、「逆に理想の輪郭と遠ざかってしまった…」なんてことになっては本末転倒ですよね。
また、ダイエットでストレスを溜め込むことで、顔の骨格を大きくする男性ホルモン(テストステロン)を増やしてしまう可能性も。
顔の骨格は、身長が止まる頃まで変化を続けます。20歳未満の女性は特に気をつけましょう。
ちなみにホルモンは脂肪から作られますので、ダイエット中でも食事から油を摂ることが大切。アマニ油やえごま油、ココナッツオイル等の良質な油を適量摂ることをオススメします。
顔のむくみを取る方法
むくみの正体は、行き場をなくして身体に溜まった「水分」です。
身体には水分量を一定に保つ仕組みがあるため、たとえ水分を摂り過ぎても尿や汗として体外に出されます。
しかし、この仕組みがうまく働かなくなると、細胞と細胞の隙間を満たす体液の水分量が増えてむくむのです。
この体液は、動脈からしみ出たもので「間質液(かんしつえき)」(または組織液)と呼ばれます。
つまり顔のむくみを取るには、この間質液の水分量を増やさないようにし、増えた分はきちんと静脈やリンパに排出してあげればいいのです。
具体策としては、以下の通りです。
(食事面)
- 塩分を控える
- お酒はリラックスする程度にし、量を控える
- カリウム、マグネシウム、カルシウムを摂取する
- タンパク質+ビタミンB1を摂取する
- よく噛んで食べ、胃腸の調子を整える
- 寝る前の食事を控える
(生活面)
- 睡眠をしっかり取る
- ストレスを溜めない
- 運動習慣を身に付ける
- 身体を冷やさない
- リンパマッサージを行う
- 首や肩周りのストレッチを行う
- 長時間の同じ姿勢を避ける
- 顔の運動を行う
また、寝ている間は顔が身体と水平になって顔にも水分が流れやすくなるため、顔がむくみやすくなります。
通常は起きて活動している間に自然と取れていきますが、少しでも朝のむくみを軽減したいなら「寝方」も大切。 うつ伏せや横向きで寝るのを避け、自分の高さにあった枕を使いましょう。
また、忙しい朝でもできる簡単なむくみ解消法には、
- 500Wのレンジで1分ほど温めたホットタオルをしばらく顔に当てた後、冷たい水で洗顔する
- 化粧水をつけるついでにリンパマッサージ&フェイスエクササイズをする
といった方法もあります。
よく「水分を摂り過ぎるとむくみやすくなる」と書かれていることがあります。
確かに水分をたくさん摂ると一時的に体内の水分量が増えます。
しかし「水分の取り過ぎでむくむ」というのは、ちょっと誤解。
摂りすぎて問題になるのは水分ではなく、「塩分」なのです。
塩分の摂り過ぎでむくむメカニズムは以下の2つ。
①血中のナトリウム濃度が高くなると、血管からしみ出す間質液(細胞間を満たす体液)のナトリウム濃度も高くなります。すると浸透圧の関係で細胞内から細胞外へと水分が移動し、間質液の水分量が増えてむくみが生じます。
②また、塩分を摂りすぎて血中のナトリウム濃度が高くなると、これを薄めようと喉が渇き、摂取した水分で血液量が増加します。この増えた水分が尿となって排出されれば、特に問題ありません。しかし、体内のナトリウム濃度を一定にするために増えた水分は、身体が必要としている水分であるため、尿として排出されにくくなります。すると増えた血液で静脈の血管内圧が上がり、細胞間に溜まった水分を静脈へ戻す力が弱まって余分な水分が溜まったままとなるのです。
以上2つのことから、「塩分を摂りすぎた上で水分を過剰摂取するとむくむ」というのが適正。
塩分を摂りすぎてしまった時は、バナナやアボカド、サツマイモといったカリウムの多い食品を摂ったり、サプリメントを使って余分なナトリウムを体外に出すことが大切です。
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また、カリウムは生の野菜や果物に多く含まれるので、これらをミキサーにかけて飲む「グリーンスムージー」はオススメです。
顔の筋肉の発達を防ぎ、顔のコリ取る方法
原因のところで説明した通り、筋肉が原因で顔が大きくなるには「咀嚼筋の発達」と「咀嚼筋のコリ」という2つが関係しています。
そもそも「発達」と「コリ」は別物で、簡単に説明すると次の通りです。
- 筋肉の発達:負荷をかけて筋肉を動かすことで、筋肉のもととなる筋繊維(筋細胞)が太くなると同時に、新しい筋細胞が増えて筋肉が大きくなった状態。
- 筋肉のコリ:長時間にわたり同じ筋肉を使い続けることで、筋肉に酸素や栄養を届けて老廃物を回収する血の流れが悪くなり、筋肉が縮んだまま元に戻らなくなった状態。
つまり、発達は「筋肉が大きくなること」で、コリは「筋肉が硬くなって戻らないこと」なのです。
では、どんな時に発達し、どんな時に凝るのかを見ていきましょう。
(咀嚼筋が発達する主な要因)
- 硬い食べ物を食べる習慣がある
- 食べ物を強く噛む癖がある
- 重い荷物を持ったり、負荷のかかるスポーツをして歯を食いしばることが多い
- 片方の歯で噛む癖がある人は、よく使う側の咀嚼筋が発達
(咀嚼筋が凝る主な要因)
- ストレスがあり、寝ている間に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしている
- 噛み合わせが悪い
- 横向きで寝る癖がある
- 身体が歪んでいる、または猫背
「猫背」になると、頭が前に移動し、頭を突き出した姿勢となります。
すると、喉にある「舌骨(ぜっこつ)」の位置が変化し、舌骨から下顎につく「舌骨上筋(ぜっこつじょうきん)」という筋群が下顎を引き下げる(=口を開ける)ように働きます。
すると、この反射として下顎を引き上げて口を閉じる筋群(=咀嚼筋)の活動が高まり、結果として咀嚼筋が緊張して固くなるのです。(参考:新関真人 著書/図解 姿勢検査法)
また、猫背になると「噛みしめる力」が増します。
一度、歯を軽く噛みしめながら「背筋を伸ばした時」→「猫背にした時」を比べてみてください。
背筋を伸ばした時に比べ、猫背にした時の方が噛む力が増しているのが分かるかと思います。
噛む力が増すと、そのぶん咀嚼筋への負担が大きくなるので、咀嚼筋が緊張・肥大していくのです。
これらの要因に注意して咀嚼筋の発達とコリを改善すれば、ほっそりした輪郭を手に入れることも夢ではありません。
このうち「咀嚼筋の発達」は、意識すれば何とか防ぐことができます。
問題なのは「コリ」。
なぜなら、咀嚼筋のコリは歯ぎしりや食いしばりなど寝ている間(意識がない間)に起こっているケースも多く、そのおおもとはストレスや噛み合わせの問題だったりするからです。
また、咀嚼筋のコリを引き起こす身体の歪みは、習慣や癖・イライラ・足部の形など様々なことが要因となるため、原因の特定が難しいからです。
以上のことから、「咀嚼筋のコリ」は
- ストレスを少なくする(その為に、あなたの考え方を変える)
- 良い姿勢を心がける
- 歯科で噛み合わせを整える
- 歯科でマウスピースを作り、就寝中の食いしばりや歯ぎしりの力を和らげる
- 就寝時は丸めたバスタオルを首の下に敷き、食いしばりや歯ぎしりを防ぐ
といった対策を取りながら、咀嚼筋を手でほぐしてあげる必要があります。
咀嚼筋のコリをほぐすのに最も早くて簡単なのは、美容整形でボトックス注射を打つことです。
しかし、ボトックスの副作用や持続期間の問題(4~6カ月もすれば効果が薄れ、徐々に戻るということ)を考えると、やはり自分で対処できるに越したことはありません。
それでは、ご説明しましょう。
咀嚼筋は「咬筋(こうきん)」「側頭筋(そくとうきん)」「内側および外側の翼突筋(よくとつきん)」から成り、下顎を上げて口を閉じる他、下顎を前後・左右に動かすといった働きがあります。
これらの筋肉のコリを取るには、「マッサージ」と「PNF」という2つの方法があります。
「PNF」についてはまた別の記事でご紹介するとして、今回は「マッサージ」についてご紹介します。
(※説明では、「マッサージで使う指」を参考までに記していますが、ご自身のやりやすい指を使っていただいて構いません。)
方法1(揉みほぐす方法)
- 咬筋は、上の図の箇所に付いています。ちょうど歯を噛みしめたとき、筋肉がポコッと膨らむ部分です。噛む動作を繰り返しながら、どこからどこまで咬筋が付いているのかを確認しましょう。
- 「人差し指・中指・薬指の3本」や「手のこぶし」または「手の平の手根」を使って、筋繊維の走行と垂直になるように手を動かし、全体をマッサージをしていきます。(咬筋の筋繊維は主に縦方向に走っているので、手は横方向に動かします。)
- 親指、または人差し指・中指・薬指の3本を咬筋の上部(耳の穴の前)に置きます。
- 咬筋をしっかりと押圧しながら、端から端(上から下)まで下行します。
- 痛気持ちいいところ(圧痛点)が見つかったら、咬筋が柔らかくなったと感じるまでそのスポットでじっと待ちます。
- これをもう一度繰り返します。再び耳の前からスターとしますが、咬筋全体をカバーするために開始位置を1回目より前方にずらして行います。
方法2(圧迫する方法)
- 側頭筋は、上の図の箇所に付いています。咬筋と同様、歯を噛みしめたときに筋肉がピクピク動くので分かりやすいかと思います。噛む動作を繰り返しながら、どこからどこまで側頭筋が付いているのかを確認しましょう。
- 人差し指・中指・薬指の3本または手根を使って、筋繊維の走行と垂直になるように手を動かし、全体をマッサージをしていきます。(クルクルと円を描くように動かしてもOK)
- 外側翼突筋は、上の図の箇所に付いています。咬筋や側頭筋または骨の下を通っているため、ごく一部しか触れることができません。顎関節のすぐ前(ちょうど耳の穴と同じ高さくらい)に少しくぼんだ箇所があるので、指で押さえて痛気持ちいいところを探し出します。
- 圧痛点が見つかったら、その場所をグーッと押さえたまま筋肉が柔らかくなるまでしばらく待ちます。
方法1(口の外側からアプローチする方法)
- 内側翼突筋は、上の図の箇所に付いています。内側翼突筋はすべてが下顎の骨に覆われているため、アプローチする場合は顎の内側(顎の下)から圧迫していきます。
- まず、エラの角(下顎角)を探します。下顎角が見つかったら、親指を下顎角の内側にあてます。(この時、親指と人差し指で下顎の骨をつまむとやりやすいです。)そして、ゆっくりと上方向に押さえながら優しく指を動かし、その付近の圧痛点を探します。
- 圧痛点が見つかったら、そこを圧迫します。(強く押しすぎないように注意)
方法2(口の中からアプローチする方法)
内側翼突筋は下顎骨の内側に付いているので、1つ目の方法だとアプローチできる部分がごく一部に限られます。そこで、内側翼突筋を効率よくほぐす為に「口の中から触る」という方法もあります。
テレビなどでレポーターが口の中をマッサージされているシーンを見たことがありませんか?実はアレ、内側翼突筋をマッサージしているんですね。
以外と簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
※右の内側翼突筋へのアプローチ方をご紹介します。↓↓
- 衛生面を考慮して、手を綺麗に洗うか清潔な使い捨て手袋をはめて下さい。
- 右手の人差し指を口の中へ入れ、右の頬の内側を触ります。
- 内側翼突筋は、頬の柔らかい部分ではなく、その奥にある硬い部分(下顎骨)の内側についています。そこまで指を入れてください。
- 指が骨の内側にふれたら、さわれる範囲の内側翼突筋を優しくマッサージします。指でクルクルと小さな円を描いたり、軽く圧迫しながら優しくほぐしていきます。
マッサージは、グイグイと強い力で回数をやりすぎると筋肉や肌を痛める恐れがあります。
その結果、逆に筋肉を硬くしてしまったり、たるみを引き起こす危険性もあるので要注意!
「痛い」というのはNGです。マッサージは「あぁ~気持ち良い」と感じる力加減で行いましょう。その方が筋肉もほぐれます。
回数は筋肉の状態によっても変わりますが、多くても1日1回にとどめておきましょう。
マッサージは、あくまで緊張した筋肉をほぐすもの。まずは姿勢を良くして、コリを防ぐことの方が先決です。
顔のたるみを防ぎ・改善する方法
顔のたるみを防ぎ・改善するには、「肌のハリを守ること」と「表情筋を鍛えること」の2つが大切です。
「肌のハリ」は、皮膚の真皮にあるコラーゲンやエラスチン、その間を満たすヒアルロン酸の量と質で決まります。
そして、これらを作り出すのは、同じく真皮に存在する「繊維芽細胞(せんいがさいぼう)」という細胞です。
つまり、「美肌工場」とも呼ばれる繊維芽細胞の老化を防ぎ、若返りをはかれば、肌のハリを守り・改善することも可能になるということです。
この繊維芽細胞は、年齢とともに老化していきますが、それを促進する最大要因は「紫外線」です。
また繊維芽細胞から作られたコラーゲンやエラスチンも「紫外線」によってダメージを受けますので、まずは紫外線を防ぐことが重要になります。
一方、老化した繊維芽細胞を若返らせるのは、そう簡単なものではありません。
しかし、ビタミンA酸(レチノイン酸)の外用を行ったり、サプリメントを利用して繊維芽細胞の若返りをはかるという方法もあるようです。
また、繊維芽細胞が若々しいコラーゲンを作るためには「タンパク質(アミノ酸)」と「ビタミンC」、そして「女性ホルモン」の3つが必要です。
バランスの良い食事をよく噛んで摂ると同時に、女性ホルモンを活性化させる生活習慣を送りましょう。
「表情筋」は、顔のトレーニングを行うことで、衰えを予防・改善することができます。
また、驚いたり笑ったりする時に“ちょっとオーバー”と感じるくらいの表情を心掛けるだけでも自然と鍛えられるものです。
表情筋には約20種類もの筋肉がありますが、若々しい顔を作るには全体的に鍛えるのがベスト。
なぜなら、表情筋は一般の骨格筋と違い、付着部で隣合わせの筋と一緒になる傾向があるため、筋肉同士をはっきり区別することが出来ないからです。
また、筋肉同士は連鎖し合うため、それぞれの表情筋が鍛えられていることが望ましいわけですね。
「とは言っても、トレーニングの種類が多いとなかなか続かない…」という人は、「頬」と「口周り」、そして「アゴ」にある表情筋を中心に鍛えてみてください。
毎日コツコツと続けることで、早ければ2~3週間後には小顔効果が現れてくるはずです。
- 笑筋(しょうきん):口角を外側に引く筋肉。
- 頬筋(きょうきん):口角を外側に引く筋肉。風船を膨らませるなど、息を強く吹き出す時にも働く。
- 大頬骨筋(だいきょうこつきん):口角を上・外側に引き上げる筋肉。
- 小頬骨筋(しょうきょうこつきん):上唇のきわを上・外側に引き上げる筋肉。
(笑顔は上記4つの筋肉で作られます。中でも「頬筋」の働きは強力です。)
- 口輪筋(こうりんきん):口を閉じ、口先を前に尖らせる筋肉。他のたくさんの表情筋が付着しています。
- オトガイ筋(おとがいきん):酸っぱいものを食べた時など、オトガイに梅干の種のようなしわを作り隆起させる筋肉。
- 舌骨上筋(ぜっこつじょうきん):舌骨の上につく筋肉の総称。顎の下にある4つの筋群からなり、顎を引き下げる働きがあります。
etc…
では、これらの筋を効率よく鍛えることのできる「厳選!3つの小顔体操」をご紹介しましょう!
この3つを行うだけで小顔のカギとなる筋肉を一気に鍛えれる上、顔年齢を左右するその他の筋肉もついでに鍛えることができます。
大切なのは、毎日続けること。そして、たとえやり忘れたとしても、気が付いた時から再開することです。
忙しい人は「スキマ時間」を利用してみてください。
湯船につかっている間や髪を乾かしている間、炒め物の間など『~しながら』をうまく利用すれば、自然と生活の中に溶け込みますよ。
笑顔で、顔をダイナミックに「あ」「い」「う」「え」「お」と動かしていきます。ポイントは「表情を思いっきり動かす」ということ。それぞれの表情に5秒ずつかけてじっくりと行います。声は出さなくても構いません。
- 「あ」:口を大きく開く。(この時、眉を上げて目を大きく見開くと瞼のたるみを取る「前頭筋」も一緒に鍛えれます。おでこに手のひらを当てるると、表情を動かす際に寄る額のシワを防ぐことができます。)
- 「い」:口角を横に引き、上の歯が見えるようにとびっきりの笑顔をつくる。
- 「う」:唇を尖らせる。(同時に目をグーッと閉じると、若々しい目元をつくる「眼輪筋」も一緒に鍛えれます。目頭と目尻に軽く指を添えると、目のシワを防ぐことができます。)
- 「え」:上の歯を巻き込みながら口を開き、口角を上げる。余裕があれば、舌を思いっきり「ベー」っと出します。
- 「お」:「お」の口をしながら、顔を上下にストレッチ。(この時、眉を上げて目を大きく見開くと瞼のたるみを取る「前頭筋」も鍛えれます。)
- 最後に唇を尖らせて、再び「う」の口を作る。そして、ほうれい線に軽く人差し指を添えながら唇を左右交互に大きく6回動かします。(このとき目の球も左右に動かすと、目がリフレッシュされます。)
- これを2セット行います。
「舌回し運動」はとても簡単な上、場所を選ばずどこでもできます。
- 口を閉じた状態で、舌で歯茎の上を右方向にゆっくり回します。(連続10回)
- 同様に左回しも10回行います。
- 最後に「プー」っと口を膨らませて10秒間キープします。
- 左右を1セットとして、2セット行います。舌を回すときは、口の内側を外に向かって押すように回すとより効果的。口の周りの筋肉が痛くなってきたら、効いている証拠です。
- まず「お」の口を作り、鼻の下を伸ばす。
- そこから口角を引き上げ、顔の筋肉が疲れるまで約10秒間キープする。(この時、瞼を閉じるように目の下を引き上げると、目のたるみの改善にも役立ちます。)
- 次に、口角を引き上げながら「え」の口に形を変化させていきます。そしてまた10秒間キープ!
- これを2セット行います。
小顔グッズとしておなじみの美顔ローラー。顔の上をコロコロ動かしてフェイスラインをシャープにするというアレですね。
物によって形も値段も様々で、2万円以上する高級品だってあります。
しかし、いずれにしてもやり過ぎは禁物!なぜならマッサージと同様で、コロコロのやり過ぎは肌や筋肉を傷め、たるみを引き起こす危険性があるからです。
どうしても美顔ローラーを使いたい場合は、優しい圧で回数も少なめにしましょう。
もし、既にコロコロでたるみが出てしまっている人は使用をやめ、余計な刺激を与えないようにしてください。
- もっと楽して表情筋を鍛えたい
- 小顔体操で表情を大きく動かすことに抵抗がある
- 表情筋を鍛えながらスキンケアもしたい
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まとめ
いかがでしたか?
今回は「5つの直接的な原因と対処法」についてご説明しましたが、自分はどの傾向が強いのか理解できましたか?
割合は違うものの、実際には複数の原因が合わさっているケースも多く、その場合はそれぞれの対処法を通して全体的に良くしていく必要があります。
逆に言えば、複数の要素が組み合わさっている人は、小顔になるチャンスがたくさんあるということですね!
また、物事にはすべて一長一短があるように、やり方次第で「良」にも「悪」にもなります。
そして、何事も「やり過ぎ」は禁物。「ほどほど(バランス)」が大切です。
「顔を大きくする4つの間接的な原因」については、続・あなたはどのタイプ?顔が大きい4つの「間接的な原因」と対処法でご紹介していますので、よかったら読んでみてくださいね!
それでは、今日はこの辺で 。