「産後 顔が大きくなった…」というアナタ。
日々の育児、本当にお疲れさまです。
私も二児の母であり、育児に奮闘している一人なので、その気持ちがよーく分かります(笑)
産後は顔が大きくなりやすいんですよね。。。
なぜなら、産後は身体や顎関節が歪みやすい環境にあるからなんです。
実際、歪みの影響で産後に顔が大きくなっているママは、結構います。
(もちろん個人差があるので、さほど顔に影響のない人もいますが…)
でも、ご安心ください。
歪みの原因を知って適切に対処すれば、今より小顔になることだって可能です。
今回は、歪みが顔を大きくするメカニズムと産後の歪みを引き起こす4つの要因&対策をお話していきますね!
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目次
産後 顔が大きくなったのは、歪みのせい?
産後は骨盤を締めて歪みを整えるチャンスである反面、育児で身体が歪みやすい時期でもあると言えます。
また、身体と顔は繋がっていることから、身体が歪むと、運動連鎖(決まった動きのパターン)によって顎関節も歪みやすくなるんですね。
そして、上あごと下あごを繋ぐ顎関節の歪み(顎関節のずれ)は、顔を大きくする原因となります。
それは、顎関節がずれることで、以下の2つのことが起こりやすくなるからです。
顎関節がずれると…
- 咀嚼筋(そしゃくきん)の発達やこりで、エラやハチが張る(顎関節がずれて噛み合わせが変わることで、噛むときに使う筋肉(咀嚼筋)に負担がかかって肥大化⇒エラやハチが張る)
- 顔がむくみやすくなる(顎を動かす筋肉が正常に働かなくなることで、顎関節に備わる「血液やリンパの循環ポンプ」が停滞⇒血液やリンパの流れが悪くなって顔がむくむ)
つまり、一連の流れをまとめると…
産後の身体の歪みが⇒顎関節の歪み(顎関節のずれ)に繋がり⇒「①咀嚼筋の発達・コリ」「②顔のむくみ」の2つを引き起こすことで、顔が大きくなる
というワケです。
産後の歪みを引き起こす、4つの要因はコレ!
では、なぜ産後は身体が歪みやすくなるのでしょうか?
その4つの主な要因についてお話していきますね!
抱っこ
「抱っこ」…これは、育児をする上で避けては通れませんよね。
時期によっては、「降ろすと泣くので、ずっと抱っこしている…(泣)」という人も多いのではないでしょうか?
ところで、なぜ抱っこをすると身体が歪みやすくなるのでしょうか。
抱っこをする時は、手や腕、胸といった身体の前面の筋肉をメインに使いますよね。
また、多くの人は「スウェイバック姿勢」と言って、骨盤を大きく前にせり出して、後傾させ(後ろに倒し)、バランスを取ろうとするわけです。(※パターンは人によって異なることがあります。また「抱っこ紐」を使う場合は、違うパターンになることもあります。)
しかも長時間。。。
すると、腕や胸をはじめとする筋肉が収縮したまま戻らなくなり…肩が内に巻き、頭が前に突き出た姿勢(=猫背)が定着してしまうんですね。
猫背が定着するとどうなるかと言うと…
重心を保つために全身の筋肉の負担が増し、筋肉の過緊張(こり)が発生。
その結果、過緊張を起こした筋肉によって骨が引っ張られて関節がずれ、身体が歪んでしまうのです。
作業する時など、子供を骨盤に乗せて片手で抱っこすることがありますよね。
しかし、片手抱っこは筋肉の強さが左右でアンバランスになりやすく、身体もねじれるため、歪みが複雑になってしまいます。
…かと言って、片手抱っこをしないと作業が進まない…(苦笑)
そんな時は、「左でしたら、右でもする!」というように、できる限り左右交互に行ってみてください。
少し意識するだけでも、歪みの緩和につながりますよ。
授乳
母乳で育てている場合、「授乳」も欠かせませんよね。
授乳で問題になるのは、抱っこと同じく「猫背」になりやすいということ。
赤ちゃんに自分の身体を近づけようとすることで、どうしても前かがみの姿勢になりやすいんですよね。(私もそうですが、胸が小さめの人は特にそうなりやすいかもしれません…汗)
すると、先ほども説明したように、筋肉の過緊張から骨が引っ張られて身体が歪んでしまうのです。
また、月齢の小さな赤ちゃんの場合、「横抱き」や「フットボール抱き」など片手で赤ちゃんを支えながら授乳を行いますよね。
あれも身体の片側をメインに使うため、左右で同じ時間・同じ回数をしないと、次第に筋肉の強弱(左右差)ができ、歪みの原因となってしまいます。
本来、授乳は赤ちゃんの顔を見ながら行うものですが、いつもスマホを見ながら…という人も多いのではないでしょうか?
授乳中のスマホは、ゆっくりと調べものができたり、リラックスできる時間でもありますよね。
しかし、ただでさえ身体に負担となりやすい授乳。それが、スマホを見ながら行うことでさらに悪化し、負担が増してしまいます。
また、電磁波の影響を気にして、赤ちゃんの頭と逆の方向にスマホを離している…という人は、身体の捻じれが大きくなり、歪みも複雑なものになってしまいます。
添い乳
赤ちゃんの寝かしつけで活躍する「添い乳」。
抱っこの状態からベッドに寝かせた時にパチッと目が覚めてしまう…という赤ちゃんの場合、添い乳は重宝しますよね。
だけど、この添い乳が身体の歪みの一因に。
なぜなら、横向きで寝ることで脊柱が歪んでしまうからです。
また、横寝はダイレクトに顎関節をずらしてしまうため、顔の歪みや咀嚼筋のコリを引き起こす要因となります。
育児ストレス
「育児ストレス」…これは個人差があるものの、育児を行う上で誰もが感じることだと思います。
子供は、最強に愛おしい存在であり、最強のストレス源にもなりますから(笑)
そんなこんなで、ストレスが蓄積しているママも多いと思いますが、実はこの「ストレス」が歪みの一因になっていることをご存知ですか?
「ストレスで歪むなんて、聞いたことがない!」という方も多いのではないでしょうか?
実は、「ストレス」と「歪み」には密接な関係があるんですよ!
ご説明しましょう。
人はストレスがかかると、自律神経である「交感神経」と「副交感神経」のうち、交感神経が優位になります。
交感神経は、「闘争と逃走の神経」と言われるように、戦いに備えて筋肉を緊張させる働きがあります。
よくイライラしていたり、緊張している時に「肩の力を抜いて…」といいますよね?
あれは、ストレスがかかることで、無意識に肩や首の筋肉が緊張して、肩が上がるからなんです。
肩が上がると、筋膜連鎖(筋膜の連なり)を通じて胸や腕前面の筋肉も緊張し…首が前に付き出た猫背の姿勢になります。
つまり、前述した通り猫背となり、身体が歪むのです。
「いくら施術しても、すぐに元の状態に戻ってしまう…」という人は、この目に見えない「ストレス」が歪みに深く関わっているということを忘れてはいけません。
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それぞれの対処法
はい、ここまではよろしいでしょうか?
これまで、「抱っこ」「授乳」「添い乳」「育児ストレス」の4大要因が産後の身体を歪ませ⇒連鎖で顎関節も歪み⇒顔が大きくなるというお話をしました。
それでは今から、この4大要因の対処法についてお話していきますね。
抱っこ
抱っこをしていると、肩や首をはじめ、背中や腰などあちこちにコリやハリを感じてきますよね。
これは、長時間にわたって抱っこをすることで、通常は伸び縮みするはずの筋肉が縮みっぱなしの状態になっているからです。
この筋肉の過緊張は、ほっておくと悪化する上、骨を引っ張って身体の歪みの原因に・・・
コリやハリを感じる部分は、できるだけこまめに(少なくとも一日の終わりには)ストレッチを行い、硬くなった筋肉をリセットしましょう!
また、たまには「おんぶ」に切り替えることで、前後の偏りを緩和し、歪みを和らげることができます。(※おんぶは、首が完全に座ってから行ってください。)
あなたを含め、育児中のほとんどの人がコリを感じる部分は、肩や首・腰といった箇所です。
しかし、抱っこをする時は「腕」や「胸」といった筋肉も収縮させます。
つまり、コリを感じる筋肉と同様、腕や胸の筋肉も縮んでいるのです。
腕や胸の筋肉が縮んだままだと・・・
肩が内側に引っ張られるため、猫背が治りにくくなります。
「肩や首・背中のコリは気になるけど、腕・胸のコリは感じない」という場合でも、腕・胸の筋肉は忘れずストレッチしましょう!
この『ストレッチ』には、
- 前屈のように身体の重みを使い、数十秒~数分かけてゆっくり筋肉を伸ばしていく「静的ストレッチ(スタティックストレッチ)」
- ウォーミングアップのように軽く体を動かしながら筋肉を伸ばしていく「動的ストレッチ(モーションストレッチ)」
の2通りがあります。
この2つのうち、「静的ストレッチは分かるけど、動的ストレッチって具体的に何をすればいいの?」という人のために…
子供のそばでもできる!超~効果的な動的ストレッチを1つご紹介しましょう!
それが、手を振る気功法である“スワイショウ”という動き。
いつでもどこでも・簡単にできて・効果絶大!と三拍子そろった「スワイショウ」。
ぜひお試しくださいね!
【パターン①:手(腕)を前後に振る】
- 足を肩幅に広げて立つ(つま先はまっすぐ正面に向ける)
- 手(腕)を前後に振る
◎ポイント
- 肩や腕の力は抜いて、ブラブラと振る
- 前に上げる時は、胸の高さくらいまで
- 後ろに振る時は、前に上がった腕が重力で落ちる力を利用する
- 後ろに振る際に、身体が前に傾かないようにする
【パターン②:手(腕)を左右に回転させる】
- 足を肩幅に広げて立つ(つま先はまっすぐ正面に向ける)
- 身体を軸にしてウエストをひねり、でんでん太鼓のように手を左右に回転させる。
◎ポイント
- 肩や腕の力を抜いて、腕が体に絡みつくように振る
- 後ろを振り向く感じで、顔も一緒に左右に回す(無理のない範囲で行ってください)
授乳
授乳で身体を歪ませないためには、「できるだけ厚みと安定感のある授乳クッションを使う」ということが大切です。
なぜなら、厚みのないクッションでは赤ちゃんから乳首までの距離が遠くなり、授乳の際に猫背姿勢になってしまうからです。
これを何度も繰り返していると、身体にとっては結構な負担に・・・
授乳クッションは、厚みと安定感のあるものを選びましょう!
身体の歪みを防ぐには「厚みと安定感のある授乳クッション」がベストですが、お店で売っている授乳クッションってどれも似たり寄ったり。。。
赤ちゃんが胸の位置にくるくらいしっかり厚みがあって、安定感が良いものってなかなか無いんですよね。
そこで、ぜひオススメしたいのがコチラ↓↓↓
トコちゃんベルトの青葉さんが出している授乳クッション。
実際に2人の育児で使っていたのですが、クッションにしっかりと厚みがあるので背筋をのばして授乳できますし、なんとマジックテープで腰に固定できるので安定感も抜群なんです!
おまけに、繰り返し使ってもクッションが潰れず、耐久性もバッチリ!
一度使うと、もう他の授乳クッションは使えませんよ^^
クッションを厚みのあるものにしたら、「背筋を伸ばして、顎を引きながら授乳する」ということを意識してみましょう。
これだけでも、授乳による身体の歪みを軽減できます。
また、身体の左右差を防ぐためには、
- 左右で同じ時間・同じ回数をあげる
- あげ始める胸を、毎回変える
ということも大切です。
(※哺乳瓶でミルクをあげる場合は、赤ちゃんを抱く腕を交互に変えることが大切です。)
そして、授乳後には軽いストレッチやスワイショウ(「対処法(抱っこ)」の章を参照)を行って、腕や胸、肩周りの筋肉をほぐしてあげると更に効果的です。
添い乳
添い乳は横向きになって添い寝することから、どうしても顎関節が歪みやすくなります。
ですから、できる限り添い乳は避けるに越したことはありません。
だけど、「今さら添い乳なしでは寝かしつけれない!」という場合は、できる限り「横寝に適した枕」を使いましょう。
横寝に適した枕とは、ある程度の高さと硬さがあって、横向きに寝ても身体のアライメントが崩れにくい枕のことです。
「横向き 枕」といったキーワードで検索してみると、色々な商品がヒットすると思います。
参考までに、私が添い乳の時にお世話になった枕がコチラ↓↓↓
授乳クッションと同じく、トコちゃんベルトの青葉さんの「快眠枕」です。
ちなみに、MサイズとLサイズの2種類があります。
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こちらの「快眠枕」は、妊娠中にシムス位(横向き)で寝るために購入したものなのですが、これが添い乳でも大活躍!
横寝に適した高さと硬さがあるので、横向きに寝ても背骨が歪みにくいんですね。
おまけに、一人ひとりの身体に合わせて中のビーズ量を調節できるので、よくありがちな「買ったものの、微妙に高さが合わない・・・」ということもありません。
…とは言っても、横寝は少なからず身体や顎関節に負担がかかるもの。
一番良いのは、「添い乳をやめること」です。
だけど、「どうしても添い乳がやめられない!」という場合は、横寝に適した枕で負担を減らしつつ、ストレッチで身体の歪みをリセットしましょう!
ちなみに、顎関節がずれてしまった場合の解消法にはコチラが役立ちますよ↓↓↓
「顎関節症ナビ」 顎関節症ナビ(自分でできるセルフケア方法)
育児ストレス
育児をしていると、肉体的にも精神的にもストレスが溜まりやすくなります。
しかし、ストレスは交感神経を優位にして筋肉の緊張を高め、歪みを引き起こすことから、うまく解消していく必要があります。
ストレスを解消する手段は様々ですが、最も効果的で根本から解消できる方法は何だと思いますか?
それは、『あなたの考え方を変える』ということです。
なぜなら、ストレスの元となる事柄(ストレッサー)がストレスとなるのか・ならないのかは、全てあなたの「考え方」に大きく左右されるからです。
特にストレスを生み出す考え方の代表が、
- マイナス思考
- 「~しなければいけない」「~すべき」思考
- 完璧思考
ので3つですが、これらの考え方を変えていくだけで、ストレスをグッと抑えることができます。
では、どうすれば、これらの考え方を変えることができるのでしょうか?
今すぐ自分でできる手軽な方法の一つに、「本を読む」ということが挙げられます。
本と言っても自己啓発から心理系まで様々ですが、中でも「あなたの心の成り立ち」について書かれた本はオススメです。
なぜなら、今のあなたの考え方は、あなたの6歳頃までの潜在意識と深くかかわっているからです。
特に子育てで感じるイライラは、“あなたが幼少期にどのように育てられてきたか”という潜在意識の影響がほぼ全てといっても過言ではありません。
ですから、まずはイライラの根本原因となる「心(潜在意識)」について学び・自覚することが、考え方を変える第一歩となるのです。
心理書とあわせて読みたいのが、「育児書」です。
なぜなら、子育てに関するイライラは、年齢に応じた子供の成長を正確に把握できていないことが原因の一つである場合があるからです。
育児につまづいたら、ちょっとしたスキマ時間を使って「子供の接し方」や「心の育て方」などが書かれた良質な育児書を読んでみましょう。
良質な育児書は、きっとあなたをイライラから開放する強力なツールとなってくれるはずです。
その他、ストレス解消法の1つとしては、『手を抜く』ということも有効です。
なぜなら、育児中は子供や家のことを優先するあまり、自分のことはついおざなりになる傾向があるからです。
そのため、育児においては、
- 頑張り過ぎない
- 完璧を求めない
- 自分の時間を大切にしたり、時には自分を優先する
ということも大切です。
そう、育児中は、何事も「ちょっと手抜きする」くらいがちょうど良いのです。
「精神の健康の秘訣は、手抜きだ」と言う精神科の先生もいらっしゃるくらいですから。
うまく手を抜きながら心身に余裕を持ち、自分をいたわってあげてくださいね!
子育てをしていると、何かと反省したり、罪悪感を感じることも少なくないですよね。
しかし、必要以上の罪悪感はストレスとなり、また同じことを繰り返してしまう・・・という悪循環に。
「感情的に怒ってしまった」「ストレスから食べ過ぎてしまった」など、たとえ反省することがあっても、いつまでも罪悪感を引きずらず、気持ちを切り替えていくことが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、
- 産後の身体の歪みが⇒顎関節の歪み(顎関節のずれ)に繋がり⇒「①咀嚼筋の発達・コリ」「②顔のむくみ」の2つを引き起こすことで、顔が大きくなる。
- そして、産後の歪みは、「抱っこ」「授乳」「添い乳」「ストレス」という4つの要因によって引き起こされる
というお話をしました。
そして、これら4つの要因の対処法を簡単にまとめると、
- 筋肉の過緊張を、静・動のストレッチでよくほぐす
- 身体をバランスよく使って、左右差をなくす
- 筋肉の過緊張のもととなるストレスを緩和する
ということでしたね。
ぜひ、参考にしていただければ幸いです^^
さて、今回は「産後の歪み編」をご紹介しましたが、産後に顔が大きくなるもう一つの原因に「むくみ」があります。
次回は、「むくみ」に焦点をあてて、原因と対策をご紹介していきますね!
⇒「産後 顔が大きくなったのは「むくみ」のせい?産後のむくみの3大原因と解消法」
それでは、今日はこのへんで^^