小顔矯正って効果あるの?小顔矯正のウソ・ホントを徹底解剖!

小顔矯正を受けている女性の画像

巷でよく耳にする『小顔矯正』。

「小顔矯正を受けると、歪みが整って顔が小さくなる」とTVや雑誌でもよく取り上げられていますよね!

ところで、この小顔矯正…本当に効果があるのでしょうか?

今回は「小顔矯正が気になる…けど効果はあるの!?」というアナタのために、小顔矯正のウソ・ホントを分かりやすくお伝えします!

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小顔矯正とは

そもそも「小顔矯正」とは、一体何なのでしょうか?

「矯正」(きょうせい)という言葉を調べてみると…

正しくない状態に対して、力を加えて正しい状態にすること。欠点を正常な状態に直すこと。

と書かれています。

つまり『小顔矯正』とは、「顔を大きくする原因を取り除いて正常な状態に整え、顔を小さくする方法」と言い換えることができます。

小顔矯正の効果を述べる前に

様々な様子の画像

なぜ、最初に「小顔矯正とは何なのか?」を確認したかと言うと…

「小顔矯正」という言葉はあるものの、「これが小顔矯正だ!」と言い切れる定義や決まった形がないからです。

世間では、小顔矯正=“頭や顔の骨(頭蓋骨)に外力を加えることで頭蓋骨の歪みを整え、顔を小さくする施術”というイメージがあると思います。

しかし、頭蓋骨を動かすのではなく、“頭蓋骨に付く筋肉にアプローチして小顔にする施術”“身体の歪みを改善することで小顔に導く施術”=「小顔矯正」としているサロンだってあるのです。

つまり、一言で「小顔矯正」と言っても、お店の考え方によって内容が異なるワケですね!

ですから、小顔矯正の効果の有無を述べる前に、「そのサロンが、どういう内容を小顔矯正と言っているのか」ということを明らかにする必要があるのです。

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小顔矯正の内容とウソ・ホント

それでは「小顔矯正」の内容を3つと、その効果について見ていきましょう。

「顔や頭の骨(頭蓋骨)を動かす」方法

頭蓋骨と縫合線の画像

「小顔矯正」と聞いて、まず最初に思いつくのが「顔や頭の骨(頭蓋骨)を動かす」という方法だと思います。

一時期、バラエティー番組でも「頭や顔の骨を動かせば、たった5分で〇㎝小顔に!」なんて特集が組まれ、話題になりましたね。

この方法を行っているサロンの多くは、以下のような理論で施術を行っています。

  • 人間の頭蓋骨は、23個の板状の骨が合わさっていていて、骨と骨のつなぎ目は「縫合線(ほうごうせん)」と呼ばれている。
  • 縫合線にはわずかな隙間があり、この隙間が加齢などで開いたりズレたりすることで、顔が大きくなったり歪んだりする。
  • これに対し、外側から骨に圧を加えて縫合線の隙間を埋めたり、ズレを矯正することで顔を小さくする。

この理論のウソ・ホント!

まず、「人間の頭蓋骨は、23個の板状の骨が合わさっていていて、骨と骨のつなぎ目は「縫合線(ほうごうせん)」と呼ばれている」というのは事実です。

しかし、その後の「縫合線にはわずかな隙間があり、この隙間が加齢などで開いたりズレたりすることで、顔が大きくなったり歪んだりする」というのは、医学的に証明されていません。

確かに生まれたばかりの赤ちゃんの縫合には隙間があり、閉じられていない状態になっています。
しかし、一番大きな縫合である頭頂部の「大泉門(だいせんもん)」でさえ生後18カ月(1歳半)頃にはしっかりと閉じてしまうのです。

ましてや大人の縫合なんかは完全に閉鎖しているため、縫合線が開いたり、顔のサイズが変わるほどズレるというのはあり得ないと言われています。

よって、「外側から骨に圧を加えて縫合線の隙間を埋めたり、ズレを矯正することで小顔にする」というのも不可能なワケですね。

よく考えてみてください。「脳」を衝撃から守るはずの頭蓋骨の連結が開いてきたり、人の手の力で動いてしまったら…恐ろしいですよね(笑)

消費者庁による再発防止の行政処分
「頭蓋骨の歪みを矯正すれば小顔効果が持続する」などといった謳い文句は、効果を裏付ける根拠がなく、景品表示法に違反するとして、このような表示で営業していた全国9つの事業者に対し、消費者庁による行政処分が行われました(2016年6月)

効果の有無

「顔や頭の骨(頭蓋骨)を動かして縫合の隙間を埋めたり、ズレを矯正することで小顔にする」という小顔矯正は、理論に応じた効果は見込めない。

※ただし、頭蓋骨に力を加えることで「骨のまわりの筋肉がほぐれて、そのぶん顔が小さくなる」ということや、「筋肉がほぐれることで血液やリンパの流れが良くなってむくみが取れ、小顔になる」といった、頭蓋骨を動かすこと以外の効果は望めるかもしれません。

「顔や頭の筋肉にアプローチする」方法

顔を頭の筋肉をほぐしている画像

小顔矯正を行っているサロンの中には、「顔や頭の筋肉をほぐすことで小顔にする」=「小顔矯正」としているお店もあります。

これらのサロンの多くは、以下のような理論のもと施術を行っています。

顔の筋肉(咀嚼筋)
  • 輪郭の土台となる「頭蓋骨」には、下顎を前後左右に動かす「咀嚼筋(そしゃくきん)」と呼ばれる筋肉群がある。
  • 咀嚼筋はエラやハチの部分に付いているため、凝ったり肥大化することでエラやハチが張る。
  • よって、この咀嚼筋の過緊張を取れば、エラやハチの張りが解消して小顔になれる。
  • また「咀嚼筋」および表情を動かす「表情筋」をほぐすことで、左右の顔のバランスが整い小顔になれる。

この理論のウソ・ホント!

これらは、すべて事実です。

顔の大きさは、骨格の問題を除けば、おもに骨格に付く筋肉(咀嚼筋)の状態に左右されます。
そして、筋肉の状態は変えることができますので、筋肉の緊張を取ればそのぶん顔が小さくなります。

実際、筋肉の緊張を和らげる「ボトックス注射」を咬筋(こうきん)に打てば、エラ部分の緊張がほぐれて、顔がシャープになりますよね。
「頭蓋骨につく筋肉をほぐせば小顔になれる」というのは、これと同じです。

また、顔の歪みも顔を大きくする要因の一つですが、緊張した顔の筋肉をほぐして左右差を緩和することでも小顔効果が高まります。

さらに、顔や頭の筋肉がほぐれると、血液やリンパの流れも良くなってむくみが取れるため、一石二鳥です。

効果の有無

「顔や頭の筋肉をほぐすことで小顔にする」という小顔矯正は、理論に応じた効果が見込める。

「身体の歪みを整える」方法

身体の歪みを整えている画像

先程の「顔や頭の筋肉をほぐす方法」とよく一緒に行われるのが、“身体の矯正”です。

小顔矯正なのに顔にはほとんど触れず、身体へのアプローチが9割!というサロンだって存在します。

これらのサロンは、以下のような理論で施術を行っています。

  • 身体と顔は繋がっているので、咀嚼筋が過度に緊張していたり顔に歪みがある人は、大なり小なり身体も歪んでいる。
  • 身体の歪みを整えることで、咀嚼筋の緊張を和らげたり顔の歪みを取り除くことも可能である。
  • 逆に言えば、身体を整えない限り、顔だけ触っても効果が持続しにくくなる。

この理論のウソ・ホント!

この考え方は、正しいと言えます。
このように、どこか一点の身体の歪みが上へ上へと連鎖していき、顔にまで影響を及ぼす一連のパターンを「上行性の運動連鎖」と言います。

身体の歪み(運動連鎖)の画像

つまり、身体と顔は切っても切り離せない関係にあるワケですね。
そう、実際に「真の原因は、顔にはない」というケースだって多いのです。

効果の有無

「身体の歪みを整えることで小顔にする」という小顔矯正は、理論に応じた効果が見込める。

まとめ

いかがでしたでしたか?

今回は、「一言で“小顔矯正”と言ってもサロンによって内容が異なり、内容に応じて効果も異なる」というお話をしました。

以上のことから、小顔矯正を受けるなら

  1. 「顔や頭の骨(頭蓋骨)を動かす」方法
  2. 「顔や頭の筋肉にアプローチする」方法
  3. 「身体の歪みを整える」方法

のうち、②と③と掛け合わせた「顔や頭の筋肉にアプローチしつつ、身体の歪みも整えていく」という内容がベストであり、小顔矯正の効果が最も期待できそうです。

 

ぜひ、この記事を参考にしていただきながら小顔矯正を受けるかどうかをよく検討し、受けるならご自身にあった小顔矯正サロンを探してみてくださいね!

それでは、今日はこの辺で^^

今回ご紹介した小顔矯正の内容は代表例であり、サロンによって内容や理論が異なることもあります。
また、施術者や受け手の感じ方によっても効果が大きく左右されるということを、どうぞご了承ください。

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小顔矯正を受けている女性の画像

小顔の輪を広げよう!

ABOUTこの記事をかいた人

Mayu

大阪市在住。 リラクゼーション&エステティックサロン GROUNDWORK(グラウンドワーク)のオーナー兼セラピスト。 プライベートは、二児の母でもあります。 学生の頃から「美容」とりわけ「小顔」への関心があり、「全身から小顔になる方法」を日々研究中。 皆様のお役にたてる情報を発信していきます! どうぞよろしくお願いします。 ▣ エサレンマッサージ認定プラクティショナー ▣ 日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザー ▣ 日本エステティック協会 認定フェイシャルエステティシャン ▣ 美容整体普及協会 講師 ▣インソールベーシックマイスター